「アクセス解析を始めたいけれど、GA4、GTM、サーチコンソールと似た名前が並んでいて、何から手をつければいいのかわからない」。Webサイトを運営していると、こんなふうに迷うことがあると思います。
この3つは、どれも無料で使えるGoogleのツールです。役割はそれぞれ違いますが、順番どおりに入れていけば、実はそれほど難しくありません。
この記事では、3つの違いとつながりを整理したうえで、初心者の方が画面を見ながら迷わず進められる導入手順を紹介します。まったくの新規サイトの場合だけでなく、「すでにGA4のタグだけ入っている」といったサイトの進め方も、状況別にまとめました。
GA4・GTM・サーチコンソール、3つのツールの違いを整理
一番わかりやすい違いは、ユーザーがサイトに「来る前」の話か、「来た後」の話か、あるいはツールを「管理する」ためのものか、という点です。お店にたとえると、イメージしやすくなります。
| ツール名 | 主な役割 | わかることの例 | お店でたとえると |
|---|---|---|---|
| Googleサーチコンソール | ユーザーがサイトに「来る前」の、Google検索での状況を確認する | どんなキーワードで検索されたか/検索結果に何回表示され、何回クリックされたか | お店の前の道路の状況や、看板を見てくれた人の数 |
| Googleアナリティクス(GA4) | ユーザーがサイトに「来た後」の行動を分析する | 何人が訪れたか/どのページが読まれ、どこで離脱したか | 店内に入ったお客さんの動きや、買った商品の数 |
| Googleタグマネージャー(GTM) | GA4のような計測ツール(タグ)をサイトに設置・管理する | 分析ツールではなく、設定をラクにするための管理システム | 店内に監視カメラ(計測機器)をかんたんに取り付けられる配線システム |
つまり、サーチコンソールとGA4は「調べるためのツール」、GTMは「調べるためのツールを動かす土台」です。
GTMとGA4の関係:データを集めて送る係と、集計する係
GTMは「データを集めて送る係」、GA4は「データを受け取って集計する係」と考えるとわかりやすいです。配送屋さんとデータ倉庫のような関係ですね。
GTMを使わない場合、GA4の計測用コードをサイトのHTMLに直接書き込みます。さらに「このボタンがクリックされた」といった細かい計測をしたくなるたびに、サイトのコードを書き換える必要があります。
GTMを入れておくと、サイトには最初に一度だけGTMのコードを入れるだけで済みます。その後の計測の追加や変更は、GTMの管理画面の中で完結します。サイトのコードを触らないので、書き間違いでサイトの表示が崩れる心配も減ります。
GA4とサーチコンソールの関係:来る前と来た後をつなぐ
サーチコンソールだけでは「来る前」、GA4だけでは「来た後」しかわかりません。
この2つをリンク(連携)させると、「どんなキーワードで検索して入ってきた人が、最終的にサイト内で問い合わせをしてくれたのか」という一連の流れを、GA4の画面でまとめて確認できるようになります。
たとえば、「検索では表示されているのに、クリックされていない記事」や「クリックはされているのに、すぐ帰られてしまう記事」が見つかります。これが、サイトを改善するときの大きなヒントになります。
GTMとサーチコンソールの関係:所有権の確認がかんたんになる
サーチコンソールを使い始めるときには、「本当にあなたがこのサイトの管理者ですか?」という確認(所有権の確認)が必要です。
サイトにすでにGTMが設置されていれば、その確認をGTMのアカウントを使って、ボタンをいくつか押すだけで終わらせることができます。HTMLファイルをサーバーにアップロードしたり、ドメインの設定(DNS)を書き換えたりする作業は必要ありません。初心者の方にとっては、ここが一番の助けになります。
初心者におすすめの導入手順は4ステップ
導入は、次の順番で進めるのがスムーズです。
- GTMをサイトに設置する(土台づくり)
- GTMを使ってGA4を設定する
- GTMの権限を使ってサーチコンソールを開設する
- GA4とサーチコンソールを連携する
ただし、サイトの状況によって「やること」は少し変わります。まず、自分のサイトがどのパターンに当てはまるかを確認してください。
まず確認:あなたのサイトはどのパターン?
| パターン | 現在の状況 | やること |
|---|---|---|
| パターンA | GTM・GA4・サーチコンソールのどれも未導入(新規サイトなど) | ステップ1〜4を順番にすべて行う |
| パターンB | GA4のタグだけ、サイトに直接入っている | ステップ1〜2でGA4をGTMへ引っ越し(二重計測に注意)。その後ステップ3〜4 |
| パターンC | GA4もサーチコンソールも入っているが、GTMは未導入 | ステップ1〜2でGTMに引っ越し。ステップ3は済んでいるので、確認だけしてステップ4(連携)へ |
| パターンD | GTMとGA4は入っているが、サーチコンソールがない、または連携していない | ステップ3〜4だけ行う |
ご自身のパターンを確認できたら、以下の各ステップを読み進めてください。「自分は不要」と書いてあるステップは、飛ばして大丈夫です。
ステップ0:事前準備(共通)
始める前に、次の2つを用意しておきましょう。
- Googleアカウント(Gmailのアドレスなど)。会社で使う場合は、退職や異動で使えなくならない共有用のアカウントがおすすめです
- サイトを編集できる権限(WordPressの管理者権限など)
今回の作業は、ほとんどがGoogleの管理画面で行います。サイトに触るのは、ステップ1のコードを貼り付けるときだけです。
ステップ1:GTMをサイトに設置する(パターンA・B・Cで実施)
パターンDの方は、すでにGTMが入っているので、このステップは飛ばしてステップ3へ進んでください。
1-1.GTMのアカウントを作る
- 「Googleタグマネージャー」で検索し、公式サイト(tagmanager.google.com)を開いて、Googleアカウントでログインします
- 「アカウントを作成」をクリックします
- アカウント名に会社名やサイト名を入力し、国は「日本」を選びます
- 「コンテナ名」に、サイトのドメイン(例:example.com)を入力します
- 「ターゲットプラットフォーム」は「ウェブ」を選びます
- 「作成」をクリックし、利用規約に同意します
「コンテナ」は、タグを入れておく「箱」のようなものです。1つのサイトに1つ作ると考えてください。
1-2.GTMのコードをサイトに貼り付ける
作成が終わると、2つのコードが表示されます。1つ目は「head内のできるだけ上」に、2つ目は「bodyの開始タグの直後」に貼り付けるよう指示されています。
WordPressの場合は、次のような方法があります。自分に合いそうなものを選んでください。
- プラグイン「Site Kit by Google」を使う(コードを直接扱わずに済むため、初心者に一番おすすめです)
- プラグイン「GTM4WP」を使い、コンテナID(GTM-から始まる文字列)を入力する
- 使っているテーマに「head内にコードを追加する欄」「body開始直後に追加する欄」があれば、そこに貼り付ける
テーマによって設定の場所が異なるため、迷った場合は、テーマの提供元のマニュアルで「Googleタグマネージャー」の設定方法を確認すると安心です。
1-3.設置できたかを確認する
GTMの管理画面の右上にある「プレビュー」をクリックし、サイトのURLを入力して接続します。サイトが開き、「Connected」と表示されれば、設置は成功です。
なお、このあとステップ2の作業もあるので、ここで公開ボタンを押す必要はありません。
ステップ2:GTMを使ってGA4を設定する(パターンA・B・Cで実施)
パターンDの方は、すでに済んでいるので、飛ばしてステップ3へ進んでください。
2-1.GA4のアカウントと「測定ID」を用意する
パターンB・Cの方は、すでにGA4のプロパティがあるので、新しく作る必要はありません。2-2の「測定ID」の確認へ進んでください。パターンAの方は、次の手順でGA4を作ります。
- 「Googleアナリティクス」の公式サイト(analytics.google.com)にログインします
- 画面左下の歯車マーク(管理)をクリックします
- 「アカウントを作成」から、アカウント名(会社名など)を入力します
- プロパティ名(サイト名など)、レポートのタイムゾーン(日本)、通貨(日本円)を設定します
- 業種や事業の規模などの質問に答え、利用目的を選びます
- 「ウェブ」を選び、サイトのURLとストリーム名を入力して「ストリームを作成」をクリックします
2-2.「測定ID」を確認する
作成後の画面に、「G-」から始まる文字列(例:G-XXXXXXXXXX)が表示されます。これが「測定ID」です。
すでに作成済みの場合は、「管理」→「データストリーム」→ 対象のストリームをクリックすると確認できます。この文字列をコピーしておきましょう。
2-3.GTMにGA4のタグを作る
- GTMの管理画面で、左のメニューから「タグ」を選び、「新規」をクリックします
- タグの名前を入力します(例:GA4 - 全ページ)
- 「タグの設定」から、タグタイプで「Googleタグ」を選びます(以前は「GA4設定」という名前でした)
- 「タグID」の欄に、先ほどコピーした測定ID(G-から始まる文字列)を貼り付けます
- 「トリガー」の欄をクリックし、「Initialization - All Pages」(または「All Pages」)を選びます
- 「保存」をクリックします
これで「サイトのすべてのページで、GA4にデータを送る」という設定ができました。
2-4.プレビューで動作を確認する
- 右上の「プレビュー」をクリックし、サイトのURLを入力して接続します
- 開いたサイトのタブで、いくつかページを移動します
- プレビュー画面(Tag Assistant)に、作成したタグが「Tags Fired(動作した)」と表示されていればOKです
あわせて、GA4の画面で「レポート」→「リアルタイム」を開いてみてください。自分のアクセスが1件でも表示されていれば、計測できています。
2-5.GTMを公開する
確認できたら、GTMの右上にある「公開」をクリックします。バージョン名(例:GA4を設定)を入力して、もう一度「公開」をクリックします。公開しない限り、設定は実際のサイトに反映されません。
【パターンB・C】直接入れていたGA4のタグは、必ず削除する
ここが、すでにGA4を入れているサイトで、一番つまずきやすいところです。
サイトに直接入れているGA4のコードを残したまま、GTMでも同じ測定IDのタグを公開すると、同じアクセスが二重に計測されます。ページビュー数が実際の2倍になり、正しい分析ができなくなります。
次の流れで進めると安全です。
- GTMでGA4のタグを作り、プレビューで動作確認をする
- サイトに直接入っているGA4のコード(またはプラグインのGA4設定)を、先に削除する
- すぐにGTMを公開する
- GA4のリアルタイムレポートで、アクセスが1つずつ表示されているかを確認する
削除と公開の間が空くほど、その間のデータが欠けてしまいます。できるだけ続けて行い、アクセスの少ない時間帯に作業するのがおすすめです。
なお、Site KitなどのプラグインでGA4を入れている場合は、プラグイン側のGA4の設定をオフにします。コードを探して削除する必要はありません。
ステップ3:GTMの権限を使ってサーチコンソールを開設する(パターンA・B・D、Cは確認のみ)
パターンCの方は、すでにサーチコンソールに登録済みです。左上のプロパティ名の横のメニューを開いて、対象のサイトが「所有者」として登録されているかを確認するだけで大丈夫です。
3-1.サーチコンソールにサイトを登録する
- 「Google Search Console」の公式サイト(search.google.com/search-console)にログインします
- 左上のプロパティ選択メニューから「プロパティを追加」を選びます
- 「URLプレフィックス」の欄に、サイトのURL(例:https://example.com/)を入力して「続行」をクリックします
プロパティの種類には「ドメイン」もありますが、これはDNSの設定が必要です。GTMで所有権を確認する場合は、「URLプレフィックス」を選んでください。URLは、https:// や末尾のスラッシュまで、実際のサイトのアドレスと同じになるように入力します。
3-2.GTMで所有権を確認する
- 所有権の確認方法の一覧から、「Googleタグマネージャー」を選びます(表示されない場合は「その他の確認方法」を開きます)
- 「確認」をクリックします
- 「所有権を証明しました」と表示されれば完了です
確認に失敗するときは、次の点をチェックしてください。
- サーチコンソールとGTMで、同じGoogleアカウントを使っているか
- GTMでの設定を「公開」してあるか(ステップ2-5)
- 入力したURLが、実際のサイトのURLと一致しているか(wwwの有無、httpとhttpsの違いなど)
GTMを公開した直後は反映が遅れることがあります。数分おいてから、もう一度試してみてください。
3-3.サイトマップを送信しておく(おすすめ)
登録が終わったら、左メニューの「サイトマップ」から、サイトマップのURLを送信しておきましょう。サイトマップは、サイト内のページ一覧をGoogleに伝えるためのファイルです。WordPressなら、多くの場合「サイトのURL/sitemap.xml」や「wp-sitemap.xml」で公開されています。
ステップ4:GA4とサーチコンソールを連携する(すべてのパターンで実施)
最後の仕上げです。連携には、次の2つの権限が必要です。
- サーチコンソールで、対象サイトの「所有者」であること
- GA4で、対象のプロパティの「編集者」以上であること
4-1.GA4でサーチコンソールとリンクする
- GA4の画面左下の歯車マーク(管理)をクリックします
- 「プロダクトのリンク」の中の「Search Consoleのリンク」を選びます
- 「リンク」をクリックします
- 「アカウントを選択」をクリックし、リンクしたいサーチコンソールのプロパティにチェックを入れて「確認」をクリックします
- 「次へ」をクリックし、ウェブストリーム(GA4のデータの入り口)を選びます
- 内容を確認して「送信」をクリックします
「リンクを作成しました」と表示されれば完了です。
4-2.レポートを見られるようにする
連携しただけでは、GA4のレポートメニューにサーチコンソールの項目が出てこないことがあります。その場合は、次のように設定します。
- GA4の左メニューから「レポート」を開き、いちばん下の「ライブラリ」をクリックします
- 「Search Console」というコレクションを探し、右側のメニューから「公開」を選びます
これで、左メニューの「Search Console」から、検索キーワードの一覧やページごとの検索結果を確認できるようになります。
データが表示されるまでには、最大で2日ほどかかります。連携した直後に何も出なくても、慌てなくて大丈夫です。
導入後にまず見るべきポイント
設定が終わると、「何を見ればいいのか」で迷いやすくなります。最初は、次の5つだけ見れば十分です。
- 検索クエリ(サーチコンソール):どんな言葉で検索されて、サイトが表示されているか
- 表示回数とクリック数(サーチコンソール):検索結果に何回表示されて、何回クリックされたか
- ページ別の閲覧数(GA4):どのページがよく読まれているか
- 離脱の多いページ(GA4):どのページで、読者がサイトから離れているか
- コンバージョン(GA4):問い合わせや資料請求など、目的の行動がどれだけあったか
コンバージョンは、初期設定では計測されていません。問い合わせ完了ページの表示などを「キーイベント」として設定すると、数えられるようになります。慣れてきたら、GTMを使って設定してみてください。
まずは週に1回、10分だけ数字を眺める習慣をつけてみましょう。「この記事はよく検索されているのに、あまりクリックされていない」と気づけたら、タイトルを見直すきっかけになります。
よくあるつまずきと注意点
導入でつまずきやすいポイントを、ケース別にまとめます。
GA4にデータが表示されない
- GTMで「公開」ボタンを押し忘れていないか確認します(プレビューだけでは、実際のサイトに反映されません)
- タグに入力した測定IDに、間違いがないか確認します
- 自分のアクセスがフィルターで除外されていないか確認します
- 広告ブロッカー系の拡張機能が入っていると、自分のアクセスが計測されないことがあります。別のブラウザで試してみてください
アクセス数が実際より多い
GA4のコードが二重に入っている可能性があります。GTMと、サイトに直接貼ったコード(またはプラグイン)の両方が動いていないか確認してください。
サーチコンソールの所有権が確認できない
先ほどのチェックポイント(同じGoogleアカウントか、GTMを公開したか、URLが一致しているか)を見直します。それでも解決しない場合は、「HTMLタグ」や「Googleアナリティクス」の方法も選べます。
サーチコンソールのデータが少ない・出てこない
登録したばかりのころは、データが出るまでに数日かかります。新しく作ったサイトの場合は、検索結果に表示され始めるまで、さらに時間がかかることもあります。
GTMの管理を、複数人で行う場合
GTMには、ユーザーごとに権限を設定できる機能があります。制作会社や社内メンバーに作業を頼むときは、アカウントを共有せずに、権限を分けて追加すると安心です。
まとめ
GA4、GTM、サーチコンソールの3つは、お店にたとえると次のような関係でした。
- サーチコンソール:お店に来る前の、検索エンジンでの状況がわかる
- GA4:来た後の、サイト内での動きがわかる
- GTM:この2つを動かしやすくする配線システム
導入は、GTMの設置、GA4の設定、サーチコンソールの開設、GA4との連携の順に進めます。すでにGA4のタグだけ入っているサイトは、二重計測にだけ気をつけて、GTMへ引っ越しましょう。
今日できる最初の一歩は、GTMのアカウントを作って、コンテナを用意することです。ここまで進めば、あとは手順どおりです。3つのツールが揃うと、SEO対策やサイト改善に必要なデータが、無理なく集まるようになります。
フォーム営業の新時代!自動投稿で業務効率アップ
企業の成長にはリード獲得が不可欠ですが、従来のフォーム営業には以下の課題がありました。
- 投稿作業に時間がかかる:毎日の手作業は負担が大きい
- 担当者の負担が大きい:繰り返し作業が多く、効率が悪い
- 継続が困難:手作業のため長期間の運用が難しい
自動投稿機能の特長
- AIによる対象企業ごとの挨拶文最適化:対象企業の関心から挨拶文を作ります
- フォーム営業の自動投稿:平日9時~19時の間に毎日完全放置で相手企業のお問い合わせフォームを通じて、御社サービスを案内
- 投稿時間の自動管理:適切なタイミングでの投稿を自動調整
- 完全自動化:設定のみで運用が可能
ユーザーの声
- 「設定だけで投稿作業が完了し助かる」
- 「営業活動が自動化され楽になった」
- 「WEBアクセス数が増加した」
- 「これだけ使えてこの価格とは!」
HIROGARUとは?
Hirogaru は、AIを活用したフォーム営業支援プラットフォームです。自動投稿機能を活用し、効率的なリード獲得を実現できます。ぜひご活用ください!
利用者700ユーザー突破 お問い合わせフォーム営業支援「HIROGARU」